新しい働き方-とある20代の夢に対する考え方-
「夢ってありますか?」
「ありますよ」
「どんな夢なんですか?」
「家族と楽しく過ごしたいですね。」
「へー。例えば将来何かこうしたいっていうのがあるの?」
「起業したいと思っています。困っている人を助けたくて」
「どんな人を助けたいと思うの?」
「お金に困ってる人とかですね。いま企業に就職も安全とは言えないし、営業代行とかしようと思ってます。」
「なるほどねー。起業して家族と楽しく過ごせるのが夢なんだね。」
「元々はプロサッカー選手目指してたんです。でも実はきっかけがあって、骨折して入院した事があるんですよね。サッカーをやってて。
20の頃ですけど、それまでは本当にプロサッカー選手になることしか考えてなかったんです。
でも骨折して入院した事をきっかけに、あれ?もしプロサッカー選手になれなかったらどうするんだろう…って思って、初めて将来に不安しました。
そこから本気で将来プロサッカー選手になるには、いつまでにどうなっていれば良いのかを、逆算していきました。
結果、時間がかかるから無理だと思いました。しかも、おじいちゃんが事業に失敗してて、お父さんが多額の借金を持ってるんです。
それに弟が2人いて、自分はかなりお金をかけてもらったんですけど、三男にお金が回らないかも、というのを聞いて、ちゃんとお金を稼いで家族を助ける方が良いと思いました。」
彼はそのような事を語った。
私はその話しを聞きながら、そりゃそーなるよね!!って思う。
「いまの社会をどう思う?」
「生きづらいです。学校は大事な事を教えてくれない。お金の知識とか、人間関係とか。本質が抜けてる。」
そう!そうなんだよ!と心から共感した。
いま世の中にはお金に困っている人はめちゃくちゃいる。自分、家族、友達、身の回りの人。
小さな時からずーっとそのような人達を見てきている。
だったらこの人達を助けないと!特に家族は。って思うよね。
資本主義プレートの上では、家族と楽しく過ごすことは当たり前では無いんだ。
お金が無いと無理だ。
でも私はそんな社会はおかしいと思う。だから彼に自分が今やっていること、自分の夢、日本のこと、いまの社会がどんな仕組みなのか。
そのような事を語った。
彼はとても聞き上手なので、ついつい長々と語ってしまった。
彼は私の話しに興味を持ってくれて、色々と質問してくれた。また東京に来る時はお茶することになった。
別れ際、最後に彼が言った事がとても印象的だった。
「話しを聞いているうちに1つ思った事があるんです。実は1つ夢が出来ました。
ただ起業するだけじゃなくて、日本が世界に誇れる、超面白いテーマパーク創ろうと思います。」
お…なるほど笑
どれだけ本気なのかわからないが、新たな夢のきっかけになれたなら嬉しい。
でもこの出会いをきっかけに、話せば話すほど夢が広がっていくような人間になりたいと強く思った。
そしてそんな大学を創りたい。
明日も人に会いに行こう。