集中と解像度
普段日常で生活していると、意識は様々なことに分散しています。
時間軸で言えば、過去と現在と未来。
空間軸で言えば、世界のこと、日本のこと、地域のこと、会社のこと、家族のこと、自分のこと。
目の前の現象に応じて、様々なことに意識が次々移り変わっているため、1つの事柄に対する集中は起きにくいのが今の時代とも言えます。
自然と意識が浅く広くなり、仕事も趣味も人間関係もあらゆることが浅く広くなっていく傾向があります。
自然に任せる状態とは、エントロピーが増加していく方向性であり、分散、マルチタスク、情報量の増大、存在の気薄化、コモディティ化が今の時代を象徴するキーワードでしょう。
通信インフラが構築され、データ通信が活発化し、SNSなどで誰もが情報発信できるようになっていきました。これは5Gの開発でさらに加速していきます。そうなると、上記の現象はさらにさらに加速します。
仕事上ではタスクが膨大になっていくので、課せられる情報処理量が多すぎて精神的に病む人は増加します。精神がおかしくなるので、自殺や鬱、他殺などの現象も増えます。
ITやAIはその増えすぎたタスクを自動化することによって、エントロピーを下げていきます。この下げるスピードが遅い組織は膨大なタスクによって人が病み、組織は潰れていくでしょう。
教育業界においては、時代の要請で、1人1人に求められる能力は徐々に増加していっています。学習効率が低い場合、その量とスピードに置いていかれ、社会の不要人材になってしまう子供達も増えていくでしょう。
意識がマルチタスク化し、行動ができなくなるのは現代病とも言えるでしょう。
常に忙しい状態になり、結果的に1つ1つのことが処理できなくなります。PCのように表現すれば、複数のウインドウが同時に起動してしまっているゆえに、動作が重くなっている状態です。
では、どうすればこの病から脱すことができるのでしょうか?
今回はその解決策のキーワードを”集中と解像度”から書いて見ます。
続く