心の世界へ!

”心の動き”を活用する時代について発信しています

集中と解像度3

集中を起こすことは、時代的に難しい側面があります。

何もしなければ、分散していくでしょう。

 

これは個人の性格やスキルの問題というよりも、もっと根本的な脳そのものの機能について考える必要があります。

 

ここからはnTechの理論から説明していきましょう。

脳のクセの1つに、”過去とつなげてとる”というものがあります。

 

これは、人間は常々、過去の経験から得たデータの蓄積を基盤に、あらゆる物事を見て解析しているということです。例えば、この人間がどのような人なのか?という事を把握するために過去の情報データから分析し、その人間に当てはめて、その人を理解していきます。

 

つまり常に過去の経験が強烈に存在しているため、今のみに集中するということはできません。

 

また、過去の経験から未来を予測していきます。未来はこのようになり、自分はこうなるだろう、またはこうはなりたくない、という事を日々考えるために未来もまた強烈に存在するため、今のみに集中することができなくなります。

 

今に集中するためには、過去と未来の存在を切り離す必要がありますが、脳の機能的にそもそも過去と未来を存在させるようになっているため、人間なら誰しもがそうなります。

 

一言で言うと、脳機能は初期設定が不完全だということです。

 

これからの時代を生き延びていくためには、この不完全性を補う必要性が出てきます。

この脳の機能的な問題に対して意識を向けることが、現代病を解決するための第一歩となります。

 

nTechではこの問題については、"観点の問題"と名付けています。

一般的に問題を解決していくアプローチとしては大きく2種類に分けています。

何かを+していく方法と、−していく方法です。

 

脳機能の不完全性はどのように補っていくのか?

次回はこのことについて書きます。